キャバ嬢送迎車の中のドラマ

毛深い悩み

女子寮と並んで、キャバクラに欠かせないのが、送迎車です。キャバクラは終業が深夜となるため、帰宅の足に公共の交通機関を利用できない、 キャストが必ず出ます。ほとんどの子がお酒を飲んでいるわけですから、自分のクルマを運転して帰るわ けにはいきません。事故や事件を未然に防ぐためにも、店のクルマでボーイが家まで送り届け る必要があるわけです。

しかし、この送迎車の車中というのが、ひと騒動起こりやすい場でもあります。 酔いの力も手伝って、揉め事が起きたり、恋が芽生えたりと、数々のドラマが生まれるのです。 中には。招かざるドラマ。も多々ありますがウチの店では、一度に大勢のキャストを運べるので、送迎車にはミニバンを使っています。

しかし、全員を乗せたら近い順に送り届けるだけ・・と簡単にはいきません。 敵対しているキャスト同士を同じクルマで送ろうとすると、車内の空気が重苦しくなりますから。 例えば、遠方の住まいで1時間近い道のりを同乗しても、絶対にロをききません。「あ いっと一緒のクルマにしないで!」などとリクエストが入ることもしよっちゅうです。

ですから勤務シフトと同じで、仲の悪い子同士が1台のクルマに乗らないよう、乗車メン バーの組み合わせには頭を悩ませます。
巡回ルートもぞうです。キャスト同士の力関係を読み違えると、「なんであたしょり先にあ の子を送ったわけ?」と、ボーイが責められたりします。面倒くさいつたらありゃしません。 しかし、逆にデキるボーイは、この送迎という場を上手く利用します。

特定のグループのキャストだけで送迎車内を固めたり、あるいは次々と女の子が降りてゅき 車内で最後の1人になったりすると、キャストはドライバー相手に愚痴を言ってきたりもしま す。仕事が終わって気を抜くのでしよう。安心して本音をロにするのです。特に、キャバクラ体験入店している女の子に対しては、今日のアルバイトがどうだったか、今後も続けられそうかなど、ヒアリングすることができます。 車内というのはひとつの密室です。敵対する誰かに聞き耳を立てられる危険もありませんか り、日頃の雑談や面談では決してロにしないこともうい飛び出しがちです。

頭の切れるボーイは、ただハンドルを握っているだけではありません。こうした愚痴を、 )つかりと耳に焼き付けて、店長にそれとなく報告します。店長は、そうやって吸い上げた情 報をもとに、店内のの裏の人間関係やキャストのコンディションなどを把握するわけです。

送迎車の中を、重要な情報収集の場とするのです。これを上手くできるボーイや店長がいる 店は、確実に売り上げに表れます。
上手く愚痴を聞けれぱ、ボーイ個人も「あいつ、わかってるじゃん」などとキャストの間で 一目置かれるようになります。そうなるとキャストからイジメられなくなるのはもちろん、ピ ンチの場面ではフオローまでしてもらえるようにもなり、仕事をしやすくなるものです。

そう、あらゆる機会を逃さず仕事に反映させるのが、デキる男の基本です。